法律の条文と遊戯王のテキストの意外な共通点

遊戯王

皆さんは「遊戯王」というカードゲームをご存知でしょうか?

トレーディングカードゲームと聞けば、この「遊戯王」を思い浮かべる人も少なくないと思います。

今回の記事では、「遊戯王」と「法律の条文」の共通点について書いていきたいと思います。

急に法律!?と思う人もいるかもしれませんが、ネタ記事として軽い気持ちで見てみてください。

遊戯王のテキスト

遊戯王をやっている方はわかると思いますが、遊戯王のテキスト(カードに書いてある本文)は非常にややこしく難解です。

私も小学生のときに初めて遊戯王に触れましたが、当時は絶対テキストを理解していなかったと思います。ルールさえも把握できていなかった気が・・・笑

逆にスマホが無かった時代において、小学生で遊戯王のルールを完璧に理解できていたら天才だと思います。(遊戯王にはめんどくさいルールがいっぱいあります)

テキストの例

まず、遊戯王のテキストの例をひとつ紹介して、解説していきます。

以下は、「終末の騎士」というモンスターカードのテキストです。

このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る。

遊戯王には効果を発動するための「発動条件」というものがあります。

「~をした場合、~をした時に発動できる」といったものです。

上記のテキスト例では「この~~~した時に発動できる」という文が「発動条件」にあたります。

この「発動条件」を満たした時に、ようやく「効果処理」を行えるといった仕組みになります。

ここでの「効果処理」とは、「発動できる」の文のすぐ後の「デッキから~~~~を墓地へ送る」という文のことです。

よって、遊戯王では「発動条件」を満たしているか確認したうえで、「効果処理」を行うことが重要です。

法律の条文の構造

次に、法律の条文をみていきましょう。

法律の条文も、専門用語や難しい文章が並んでおり、理解に苦しむと思います。

条文の例

ここでは、条文の中で比較的読みやすく、皆さんの生活にも関わっている、民法522条1項の「契約の成立」の条文を例とします。

民法522条1項には、

契約は、契約の内容を示してその締結を申し入れる意思表示(以下「申込み」という。)に対して相手方が承諾したときに成立する。
とあります。
法律の条文には、「要件」と「効果」というものがあります。(それぞれ「法律要件」、「法律効果」と言ったりもします。)
上の条文では、「契約は、~~~したとき」までが「要件」であり、「成立する」という部分が「効果」にあたります。
法律の問題を解くときは、「要件」を満たしているかを事例ごとに確認する作業が非常に重要です。
よって、「要件」を満たしたときにはじめて、「効果」が適用されます。

共通点

遊戯王のテキストと法律の条文をそれぞれ見てきましたが、何かお気づきにはなりませんか?

「発動条件」と「法律要件」

「効果処理」と「法律効果」

そして、文の構造。

似てますよね

特に、条件や要件を満たすかどうか確認する作業が欠かせないといった点は関連性が強いと思います。

まとめ

これは私の勝手な予想ですが、遊戯王をやっていた人は、法律の条文を読むことが比較的楽に出来るのではないのかと思います笑

その逆も然り。

したがって、これから法律を学ぼうと思っている人は、遊戯王も同時に始めることをおすすめします。

最近はスマホのアプリでも簡単に遊戯王の対戦ができるようになりました。

法律の条文の構造を把握するヒントとして遊戯王という遊びを使うこともひとつの手かと思います。

逆に、今まで遊戯王をやっていた人はぜひ法律を学んでみてはいかがでしょうか。

以上、今回は法律の条文と遊戯王のテキストの共通点について書いてみました。

ありがとうございました。