この記事では、終われハラスメントについて、
- 終われハラスメントとは
- 事例
- 違法性
- 原因と問題点
- 対策
- 就活生へのアドバイス
の順に解説していきます。
終われハラスメントとは
まず、「終われハラスメント」とは就活終われハラスメントの略です。
私も、初めて聞いたときは何を終わらせるのか疑問だったのですが、就活に関するハラスメントでした。
終われハラスメント(オワハラ)の定義は、「企業が学生に対して、内定を与えることと引き換えに就職活動を終わらせるように強要すること」となっています。
ただ、この定義も国がしっかりと定めているわけではありません。
よって、「内定やる代わりに、就活を終わらせろ!」と、企業が学生に対して言っているとイメージしてください。
事例
私自身、就活時にオワハラを受けたことはなかったです。
しかし、友達の話を聞くと、オワハラに該当しそうなケースが見つかりました。
- Aさんの話
- Bさんの話
Bさんは、企業の最終面接が終わり、採用の連絡を待っていました。
すると、その企業から、採用通知ではなく食事会のお誘いがきました。
Bさんは違和感こそあれど、食事会に行ってみることにしました。
食事会では、人事担当者と現場の職員が来ており、そこで、「Bさんに内定を出すから、その代わりにうちに絞ってほしい」と言われたそうです。
AさんのケースもBさんのケースも、執拗な強要こそないですが、内定を出す代わりに就活を終わらせるようなニュアンスが含まれています。
どちらのケースも企業側の「いやらしさ」が見えてきますよね。条件付の内定とか、私は考えられません笑笑
違法性
ケースバイケースで一概には言えませんが、「他の企業を辞退して、就活を止めろ!」など相手を脅した場合は刑法222条の脅迫罪にあたる可能性があります。
就活生もこのことをよく知っておくことが必要ですが、何より企業側が気をつけなければなりません。
原因・問題点
就活生の採用に対する不安を、企業側が良いように使っていることが問題点として挙げられます。
就活生はいろいろな企業を見てみたいと思う一方で、内定が取れなかったらどうしようという不安も抱えています。
その不安を企業がうまい具合に利用しているわけです。
現在は売り手市場(大企業は除く)で、人事側もできるだけ内定辞退してほしくないという状況がオワハラを誘発していると考えられます。
しかし、誰しも自分で職業を選択する自由があり、企業がその自由を奪うようなことがあってはなりません。
対策
相談する
就活をしている中で企業側から脅されたり、暴行を受けたりした人は、直ちに警察や弁護士に相談してください。最初の相談窓口として警察や弁護士がハードルが高いと思うならば、親や友達、学校の就職センターに相談しても構いません。まずは誰かに相談することです。
ただやはり、おすすめは警察や弁護士に直接相談することです。その際、インターネットを使ってあらかじめ自分で調べておくことも提案しておきます。
終われハラスメントについては、「ハラスメント」という言葉で簡単に片付けてはいけない悪質な問題が多くあります。
その問題を解決するためにも、法律に詳しい人達を味方につけましょう。
内定承諾書について
内定承諾書については、法的な拘束力がないので、実際に提出しても内定辞退できるということを覚えておいてください。
ただし、随分後になってからの辞退は、企業側に迷惑をかけることになります。
よって、遅くとも入社一ヶ月前までに辞退すると決めておくと良いでしょう。
就活生へのアドバイス
オワハラを実際に体験したときあなたはどう思うでしょうか?
この企業はこういうことをするんだと驚くでしょう。
その会社の内面の一部を見ることができたと思う人もいるでしょう。
オワハラの問題点でも挙げたように、就活生は不安だと思います。
ただ、就職した後の自分をイメージすることが大事です。
内定がゴールではないです。この先長いんですから笑
就職先をしっかりと見極めてください。
そして一番大事なのは、自分がどう生きていくのか考えることです。
夢は無理に見つけなくてもいいです。しかし、どんな生活がしたいのか考えてみてください。
無限にある選択肢の中から、自分のイメージした生き方に合うものを見つけることができるはずです。
ぜひ、自分の頭で考えて進んでいってもらいたいです。