この記事では、どのようなものが「カラオケハラスメント」に該当し、どのように解決していけばいいのか
- カラオケハラスメントの定義(該当条件)
- 身近な事例への当てはめ
- 解決策
の順に解説していきたいと思います。
カラオケハラスメントの定義(該当条件)
カラオケハラスメント(カラハラ)とは、
- 職場や部活など上下の立場がはっきりしている関係において、
- 上の立場の者が下の者に対して、カラオケで無理やり歌を歌わせようとすることであり、
- 下の立場の人が「嫌だ」と思うこと
と定義づけておきます。この、3つの項目が該当条件とします。
(実際、カラハラの定義ははっきりと定まっておらず、それっぽくまとめています笑)
カラハラの違法性
仮に「カラハラ」に該当したとして、それが違法な行為かはケースバイケースです。
例えば、職場関係において「歌わないとクビにするぞ!」と言った場合などは、強要罪などに該当する可能性があります。
これはハラスメント全体にいえることですが、同じハラスメントでもその時の状況によって罪に問えるかが変わってきます。
身近な事例への当てはめ
では次に、具体的にどのような場合に、カラハラに該当するか身近な事例を使って見ていきましょう。
部活の先輩後輩編
部活のみんなでカラオケに行きました。先輩Aは、後輩Bに対して「ぜんぜん歌ってないから歌えよ!」と言いました。B君は嫌だと思いながらも先輩の言うことに逆らうことが出来ず、渋々歌いました。
これが「カラハラ」になるのか、定義の3つの項目に当てはめていきましょう。
1.部活の先輩と後輩の上下関係において、2.先輩が後輩に対して歌を歌えと言い、3.後輩は嫌々ながらも歌を歌っていることから
1,2,3の該当条件を満たしています。よって、「カラハラ」に該当すると考えられます。
仲の良い友達編
幼馴染の仲の良い友達3人組でカラオケに行きました。その内のひとり、X君は歌があまり上手ではなく、普段から歌を歌うことはありませんでした。残りの2人、Y君とZ君は「Xが歌が下手である」ということを知りながら面白がってX君に歌を歌わせました。X君は嫌々ながらも場の空気を壊したくないと思い歌を歌いました。
これが、「カラハラ」になるのか、定義の3つの項目に当てはめていきましょう。
1.X,Y,Zの三人は幼馴染で上下関係は無く、2.YとZが無理やりXに歌を歌わせており、3.Xは嫌々ながらも歌を歌った。
1,2の該当条件を満たしていない。よって、「カラハラ」に該当しないと考えられる。
該当するかどうかよりも大事なこと(重要)
ここまで、身近な事例を使い、何が「カラハラ」に該当し、何が該当しないのか見てきました。
しかし、正直言って、「カラハラ」に該当するかしないかなんてどうでもいいんです!
大事なのは、その行った行為がどんな罪にあたるのか、また、あたらないにせよ倫理的に見てどうなのかを考えることだと思います。
上の2つの事例の被害者どちらも「嫌だ」と思っていることは明らかです。相手が「嫌だ」と思うことをしない。基本中の基本ですよね。
解決策
このような「カラオケ」での対人関係から生じる「嫌なこと」を解消していくためにも、人に無理やり歌わせると言う行為自体をやめることが一番の解決策だと私は思います。
歌いたくない人も、「カラオケ」という場に誘われても行かないという選択肢を持ったほうがいいと思います。
ただ、日本の風習として上司や目上の人の気持ちを推し量る(空気を読む)というものが根強く、なかなか断りづらいと思います。
しかし、そこは勇気を持って断りましょう!
近年はグローバル化により、考えが多様化してきました。飲み会等を断る人が多くなっていると聞きます。
自分の時間を大切にしているということですよね。
このストレス社会において我慢せず、自分を大切に生きていきましょう。
世の中の「苦しさ」が少しでもなくなることを祈ります。
まとめ
- 「カラハラ」に該当するかよりも、その行為がどんな罪になり、倫理的にどうなのか考えるほうが重要
- 人に無理やり歌わせることはやめたほうがいい
- 歌いたくない人はカラオケに行かない
以上、今回は「カラオケハラスメント」について書いてみました。
ありがとうございました。