この記事では、日本でハラスメントという言葉がなぜ多用されるようになったか独自の視点で考察していきたいと思います。
日本人は略語が好き
先に結論から申し上げましょう。
それは、日本人が略語を好むからです。
以下、どうしてこの結論に至ったか説明していきます。
ハラスメントの種類
ハラスメントの種類は30種類以上あるとされています。
皆さんもご存知の「パワハラ」、「セクハラ」、「モラハラ」に加え、
馴染みの無い「カラハラ」、「アカハラ」、「ドクハラ」などが挙げられます。
ハラスメントという言葉の使いやすさ
ここでは「カラオケハラスメント」を例にとって、ハラスメントという言葉の使いやすさを説明していきます。
カラオケハラスメント{(通称カラハラ)以下カラハラとします}は、会社の部下などに対してカラオケで無理やり歌を歌わせようとする行為を指します。また、被害者が歌わされて嫌だと思えば「カラハラ」に該当します。
ではなぜ、この「カラハラ」という言葉が使いやすいのか?
簡単なことです。
友達や家族に話すとき、「この前、職場のみんなでカラオケに行ってさ~、私は歌いたくないのに上司がすごい歌わせようとしてきたんだよね~嫌だったわ」
って説明するより、「この前、カラハラがあったんだよね」って話すほうが長くなくて楽ですよね。
聞くほうも、だらだら聞くより数段マシだと思いませんか?その後でもっと掘り下げて聞くなら、質問するもよし!
(まぁ、この会話が成り立つ条件として、「カラハラ」という言葉の意味を両者が知っている必要がありますが・・・笑)
日本人は、携帯電話を「ケータイ」、パーソナルコンピューターを「パソコン」、スマートフォンを「スマホ」などよく略しますよね。(外国でも略しているとは思うが)
最近の若者言葉でも、「タピる」、「フロリダ」などがあり、若者も略すことが大好きであると思います。
この略が大好きである日本人にとって、「ハラスメント」という言葉は絶好の獲物だったんではないでしょうか。
長い文を4文字程度で表すことができますし。
よって、ハラスメントという言葉の登場により、様々な「嫌なこと」を短く伝えることが出来るようになったといえます。
まとめ
- 日本人の略語好きの性格
- 様々な「嫌なこと」を略すことができる「ハラスメント」という言葉
この二つがうまく合わさったことにより、「ハラスメント」という言葉が多用されるようになったと思います。
以上、ありがとうございました。